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嘗てはスパイにも近い事をして居たけれど…其れももう遠い昔の話ね｡今じゃ考えられないわ｡…得るモノと､喪うモノの天秤が､まるで釣り合わないんだもの｡( 黒十字の勲章掌上握り締め乍独り憂いて｡)

御嬢様は今も昔も何も変わってはおられません｡美しく､気高く､冷徹で…妖しい魅力も溢れんばかりで御座いますよ｡

───くす､然うね｡女なら誰しも､昔から変わっていないと言われたいものよ｡嬉しい言葉を有難う｡相変わらず優秀な下僕ね｡( 書込感謝｡)

───偶には店を放り出して､夜遊びに出掛けるのも悪くないわね｡…さて､何処へ行きましょうか｡( 一向に見込めぬ来客に痺れを切らし､私服へと着替えて街へ繰り出すも行先さえ決めて居なかった事に気が付けば はふリ･と嘆息落として｡)

へへ…動くんじゃねェよ､姉ちゃん｡(街では珍しく小綺麗な私服に身を包み､人通りの無い夜道の真ん中で途方に暮れた様子で立つ彼女の背後から散弾銃を突き付け意地汚い笑みを浮かべる男｡)

───嗚呼､嗚呼｡わたくし､怖くって動けませんわ｡如何か命だけは助けて下さいまし｡( 自ら隙を作ったのが凶と出たか､早速面倒事に巻き込まれると呆れたように静かに苦笑｡相手が唯の暴漢らしいと判断すれば零し掛けた嘆息を飲み込み､真面目に演じるのも煩わしいのかやや棒読みの調子で手弱女を騙り諸手を挙げて口先だけの命乞いを｡)

どうせ良い処の御嬢さんだろォ?､金出せ､金｡死にたくなけりゃあな｡(正面もまた容姿端麗､月夜に照られた色白な肌が際立ち上から下まで眺めにやり､不快な笑み見せ､降参した様子の彼女に金銭要求｡脅しとばかりに上空へ銃口向け一発撃ち上げ､静寂をつん裂く音立てて威力示し｡)

っ……､御金なら､有りますから…ですから､どうか…───って､貴方､本当に唯の追い剥ぎなんでしょうね?｡…然うじゃないと困るのよ､私としてはね｡( 虚空へと銃声轟かせ威勢示す暴漢に､怯んだと云うよりかは寧ろ哀む様な視線と共に吐息落としつ､小さな鞄から金品探ろうとして手を伸ばした刹那｡男の油断を武器に其の手首を手刀似て伐ち散弾銃を奪取すると今度は相手に銃口向け､訝し気に問い乍じリじリと距離を詰めて｡)

───…ああん?､俺に歯向かうなんて､一万年早えんだよォ｡(一瞬の隙を衝かれ散弾銃を奪われ逆に命を狙われる立場になるも眉一つ動かさず､近付く彼女の怪訝な表情凝視｡気怠げに嘆息溢すや､思い切り脚を振り上げ銃を持つ手首蹴り上げ､一切無駄のない動きで片手捻り背後に周り込み拘束､尾骶骨膝で鋭く蹴り其の場へ跪かせ銀髪ぐい‥ッ!､掴み立場を自覚させ｡)

くッ───っ…!､…成程､堅気の人間ではなさそうね…多少なりとも舐めて掛かった私にも非があるわ…､( 銃口を覗いても一切の呼吸の乱れを感じさせぬ男の面構えに何かを悟るも既に遅く､隙を生まぬ見事な身の熟しで拘束され地に跪くと共に､月夜に照らされ艶を帯びた髪を粗野に引っ張られ些か気道苦しく吐息洩らして｡然し其の体勢の儘､容易く駒を詰めたと過信した己が非を認めては自嘲の笑みを湛えて独りごち｡)

───へッ､おめえが何者かくらい､とっくに分かってるって…暫く大人しくしてな､お休み｡(彼女の素性は既に把握済み､多少の抵抗は受けたものの勝ち誇った様に呟いては懐から睡眠導入用の薬品を染み込ませた布取り出し鼻から口許にかけて覆い､次第に脱力してゆく様子観察｡)

───っ…ぅ……ぁ…､………( 相手の方が一枚上手だと認識すると同時に一刻も早く打開策を打たねばと思考巡らせて居たのを読まれてか否か､不意に鼻と口許覆われて仕舞えば暫し呼吸留め抗わんと身動ぐも直ぐに限界を迎えて空気と共に薬品の流入許し､少しずつ瞼を伏せて行き､遂には猛威を振るう貪欲な睡魔に犯され意識を手放して｡)

　

────…さてさて､どう料理してくれようかねェ､Alice｡(微かな身動ぎ見せた後直ぐに深い眠りに陥ったのを確かめては軽々と担ぎ上げて自宅へ戻り､殺風景な濃灰色の壁に囲まれ蝋燭を焚かれた薄暗い地下牢へと運び込んでは両手首に手錠を嵌め頭上にて括り付け､足枷も嵌めて鎖で繋ぎ完全に手足の自由を奪い抵抗の術を無くし｡可憐な刺繍の施された私服の胸許切り裂き下着に包まれる陶器の如く色白で艶やかな美しい谷間から細く括れた腰付近迄を晒し､何とも蠱惑的な格好を取らせた所で"覚醒剤"を注射し眠りから目覚めさせ───｡)

───………､……っ!｡( 幾ら敏腕な殺し屋といえ､眠りに堕ちて仕舞えば唯の女｡静かに寝息を立てる彼女に普段の気丈さは欠片も無く､いとも簡単に生殺与奪の権利を受け渡し､服を破けば素肌を晒す始末で､黒レースの愛らしい下着と白皙の柔肌が織り成す対比は美しく在ると共に情欲を掻き立たせ｡軈て肌に細針が突き立てられ､薬品による覚醒が促されると､眉をぴくリと苦し気に寄せ､ぼんやり､ゆっくりと瞼を持ち上げ､見慣れぬ天井を視認｡次に男の姿を捉えると､意識を失う前の記憶が一気に流れ込み､彼に襲い掛かろうかと云う勢いで四肢を暴れさせるも枷と鎖に阻まれて適わず｡)

───お目覚めかい､殺し屋さんよォ…｡それにしてもおめえ､中々好い身体してんじゃねえか､ええ?♡｡(自身の状況改めて確認し咄嗟の抵抗も枷に阻まれ虚しく金属音を鳴らすばかり｡凄腕の殺し屋も今や情欲を唆る牝以外の何物でも無く､黒レースの下着もナイフで切り刻み豊満で形の良い白皙乳房弾ませ露出､薄桃色の微かに勃起する乳首指先にて摘まみ上げ､爪先で軽く引っ掻いて刺激加える一方で下衣も手際良く脱がし､揃いの黒ショーツと肌質滑らかな太腿外気へ触れさせ｡)

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