創作系総合板

西暦20XX年、ロボットの進化に伴い子供達の間で大ブームを巻き起こしたのが、人型ロボ「バトロンズ」である。
パーツの付け替えなどで様々なカスタムが出来るが、なんと言っても目玉はバトロンズ同士を闘わせる、バトロズファイト！そんな熱いバトルに憧れ、街唯一のおもちゃ屋に小遣いを全額握りしめて走る少年が一人、そう！君だ！

憧れの世界への第一歩を踏み入れるため、君の相棒を一機選ぼう！

イクスナイト/142cm/B/金色の長い髪に青の瞳を持つ/騎士のような姿で剣と盾を使ったバランスタイプ/性格は若干ツンデレ気質があるが、バトロズファイトでは貴方を信頼している

リックガンナー/155cm/E/赤い髪に金色の瞳を持つ/西部劇のカウボーイのような姿で二丁拳銃を使った遠距離タイプ/性格は貴方を子分として扱い姉御肌なのだが、バトロズファイトでは頭に血が上りやすいため、扱いが難しい

イノセクト/136cm/A/緑色のショートボブに赤色の目をしている/カマキリのような忍者のような姿でカマを使ったスピードタイプ/性格は物静かで感情があんまり見えて来ない、バトロズファイトでは戦果を上げるために1人で無理をしがち

…あぁ、すぐに治してあげるから…
すぐに……。

(貴女の健気さに胸を痛めながらも、追撃があるかも知れないと
貴女の傷に負担にならないように小走りで家への帰路を急ぎ
共に行動する時は簡易修理を出来る様に努めようと心に決めて

(おかえりなさいっ、ご無事で何より…。
お互いリアルが大変でしょうが、体を大事にのんびり進めましょう…!

………治ってる、これがナノマシンの力なんでしょうか

(貴方がパーツメディカライトを当てた翌朝、スリープモードから目を覚ますと、昨日の被害が無かったかのように修復されており、自分にはナノマシンとやらが内蔵されているのかと改めて実感しながら、手を握ったり開いたりし

((うぅ、申し訳ないです……ね、年内にはラスボスまで行けるよう頑張りましょう))

……スーッ…すや…

(貴女が先に目を覚ましたようで、ベッドに転がるように寝ている姿を見せながら
どうやら夜遅くまでメディカライトを携行出来るかの試験と分析を試みていたらしく
床にはシートが敷かれ、その上には類似品もどきや携帯化した際の見取り図等が記された紙など散乱しており

(ぐぬぬ…、こちらはこの時間帯で睡魔と戦う毎日です。
余り根詰めずに行きましょう。
焦っても作品の仕上がりは良くなりませんぞっ!

………ヒロキ……強くなります、必ず

(貴方が自分がスリープモードに入った後でも必死になってメディカライトの改良を模索していたのが分かれば、小さく呟きながらも貴方の手を治った手で撫でた後、少し後ろに下がり時計を確認しては「マスター、授業まであと30分です、遅刻しますよ」と貴方を起こそうと少し大きめの声を出しながら

((ありがとうございます))

んぇえっ!?
ぁ…お…?
おはよ…う…?
(貴女のモーニングコールを受けて慌てて飛び起きると、カーテンから差し込む朝日に眩しさを感じつつ
その光の中に佇む貴女を見て、キョトンとした顔で見つめながら、一度目覚ましに自身の頬を叩き
目を覚ましてから、痛みはないかい?と、問いかけて

痛みはありません、手も以前のように動きます

(貴方が私の修復された腕を心配すれば、手をぐぱぐぱと握ってみたり開いてみたり、肘を曲げてみたりして動くのを見せれば「ナノマシンというのが私にもあるようです、これでまた戦えます」と意気込みながら

……うん。
へぇ、ナノマシンか…自己修復が出来るってことは人間の細胞と同じかな…?

(一瞬だけ、複雑な微笑みを見せては表情を切り替えて
貴女の指や手の動きを凝視し、正確なタイムを計っている訳ではないがラグが感じられない所を見るに復元と調整も入る治療に近いのかもと考察し

それに近いようですね、メディカライトはその効果を促進するという事ですので塗り薬みたいなものという認識になるのかもしれないです

(貴方が人間の治癒に近いのかなと聞いてくるのに対し、自分なりの理解を話しながらも腕を軽くひねると、修復した手首と腕の隙間からカランと何かが落ちて、拾いあげると3cm程度の青く半透明な結晶が見つかり「昨日の戦いで挟まったんでしょうか」とどのようなものか見つめながら

ん…なんだい、それは?
結晶…宝石かな?
バトロンズとしての貴重なパーツではないんだろう?
(貴女が人に例えて話してる姿を見ると表情が柔らかくなり
手の隙間から落下した物を見る貴女に近付き
こちらも覗き込むように見ても、光の反射といい石の類いにしか見えず、心当たりの有無を尋ねて

パーツではないですが、なんでしょう
強度は並程度のようです

(貴方がバトロンズのパーツかと疑うも、見た事がないもののため首を傾げながら片手剣を軽く擦り当てれば小さな傷がついたため、強度を確かめ「放射性物質でも無いようですし、気にしなくてもいいかと、それよりヒロキ遅刻しますよ」と貴方を急かし

これ、預かっても良いかな…?
授業の合間に調べて………、あぁぁぁ!?
もう20分もない!?
行ってきます!!

ご飯、パン!!

(貴女に結晶を借り受けながら、時間。と言われると時計を見て青ざめながら全速力で着替えてバトウォチ、バッグを持って駆けると、母から朝食を勧められて、挨拶しながら口に咥えて走り出し

(むむ…ちょっと遅くなりました‥)

…………昨日の彼の実力……まぐれか幻か

(貴方が慌てながら出て行くのを見ながらも、下に降りてはお母様の手伝いをしながらもそんなふうに呟き、朝のニュース番組にてアナウンサーが「第5回バトロズファイト大会の予選が各地にて開催されています」というのを聞いて第4回大会の映像を食い入るように見ており

(美島シュウコ)

くそぉ……ヒロキのやつ、次はぜぇったい勝つ！

(昨日の戦いでリバンチョーXはパーツの入れ替えを余儀なくされ、バトロズファイト予選の第一週目は棄権をする他なく、それもこれもヒロキとバトロズファイトなんかしたからだと逆恨みを抱いており

(村井ジロー)

おやびんおいたわしや……おやびん！このジロー！ヒロキとあの旧式に仇討ってみせますぜ！

(美島が分かりやすく機嫌が悪いのを見ては、次は自分とトカネントZで美島の仇を討つと宣言してみせるも、おやびんからは「あんたはその前に北浜バスターズに戦果を挙げられるようになりな」とチョップされてしまい

(下良田コウジ)

ここは俺とマインビーYにお任せを、大会前の準備運動には丁度いい

(北浜バスターズにておやびんに肩を並べられるだけの戦果を持つので、ここは自分と最近通販で手に入れて武装追加した重装備仕様のマインビーYなら仇討ちなど容易いと自信を持って言いながら

((大丈夫ですよー))

バトロズファイト…第5回大会‥かぁ、
イクス、出たいだろうなぁ…。

(通学路、そして校内のあちらこちらでバトロンズの大会の知らせのポスターや放送を聞いていれば、貴女と共に大会を駆ける姿を夢想し

(リバンチョーX)

姐さん、悪いのは上手く立ち回れなかったオレっちだ。
…すまねぇ、マスターの顔に泥塗っちまって…。

(マスターである三島がぼやいているとバトウォチからグループ通話が開かれていて
負けたのは自分の弱さでありマスターの指示や判断は完璧だったと称賛し

(トカネントZ)

おいたわしや…?
おい、たわし屋…?
老いたワシや…?

(マスターのジローの話を聞きながら言葉遊びをし始め、リバンチョーとマインビーから冷たい視線を送られて静かに縮こまり

(マインビーY)

リーダーの敵討ちは私達でっ……て、コウジくん。
また火力特化にしてぇ…。
私そろそろダイエットしたいなー、とか思ったりー…。

(コウジの啖呵切りに合わせて声を発するも、またもや重装甲になるのか…と嘆くもしっかり要望は伝えるちゃっかりを見せてもやる気は十分で、

(？？？)

おーっほっほっほっ！
前を塞ぐように歩く庶民！この私に道を譲りになってくださいまし！でないと轢きますわよーっ！

(美島たちやヒロキが通学路を歩いていれば、後方10mほど離れた所からタキシードを身に付けた初老の男性が自転車を漕いで、凄まじい速さで接近してくれば、よく見れば自転車の後ろに人力車みたいなリアカーが接続され引っ張られており、そこには明らかにお嬢様らしい金髪縦ロールポニテに制服改造したであろうフリルたっぷりの専用制服を着た少女が叫んでおり

(美島シュウコ)

な、なんだぁ！？ありゃ！？

(初老の男性がママチャリを全速力で走らせているのに驚くし、その後ろに人力車を付けている事も驚きであるし、その人力車部分が横を通過していき、跳ね飛ばされた村井にも驚きながら

(村井ジロー)

んな？なんでしょぉぉぉぉぉっ！？

(後ろからの声に振り返るも、自転車が回避に間に合わず跳ね飛ばされてしまいながらも約3mほど空中を舞った後に背中から地面に叩きつけられ、目を回したように「はらほらひれひら」と気を失い

(下良田コウジ)

む、村井ぃーっ！

(振り返った時には村井は宙を舞っており、その後地面に叩きつけられた村井を見ては駆け寄り、抱き抱えては「だれかー！助けてください！」と某映画のワンシーンみたいなことをしながら、美島から「何やってんだ、おまえら」と言われてしまいながら

な、なんなんだ‥
ママチャリにリアカーって‥それにあの娘‥‥
(シュウコと同じで突拍子のない現れ方をした初老の男性とお嬢様を見て驚きを隠せずにいて、あんな目立つ娘いたかなと考え跳ねられたジローには気に求めず

(リバンチョーX)
なんだありゃ、姐さん‥関わんねぇ方がいいぜ‥?
(マスターの安全を考慮して他にも危険分子が居ないかバドウォチの索敵機能を使ってクリアリングを行い、冷静にヤバそうな奴らだと伝えて

(トカネントZ)
あ、ぁー!、マスターが飛んだッス!!
10点!!
(マスターであるジローが跳ねられ、落下の衝撃でバドウォチ内の自身も頭を揺らしたのかヒヨコを飛ばしながら錯乱してスポーツ競技のポイント札を掲げて

(マインビーY)
は、はわわ‥学生さんの中でお医者様はいらっしゃいませんかぁ!?
(コウジの慌てぶりが伝染したのか取り乱し、バドウォチのスピーカーを拡声モードにして周りに助けを乞うも普通の学生しか居らず、画面内ではリバンチョーXがトカネントとマインビーにデコピンを入れて、「救急車呼んだろうが、落ち着け!」と叱られ)

(いやはや‥一年、ではききませんでしたね、遅くなりすぎました‥申し訳ない‥ナビさん元気かなぁ)