創作系総合板

扠､誰に披露目るでも無いが漸く一段落と云った所か｡然し未だ甘い箇所が何点か…｡は､はは…ははは｡好い､好ましい｡別段分野等に拘りの有る方では無いが不得手と為る物は無い訳では無い──施設を作る事が終着点に成らぬので在れば更新為る他無いか｡嗚呼､嗚呼…全く､其処を弄れば此処の機構が変わり彼処を弄れば､……｡面倒臭い事此の上無いが当ても無い正解を導くのも合間に行う分には良い気の紛らわしには成るか｡好ましい､のだからな｡然し美的センス迄は養え無いな｡普通の研究所だと云うのに｡

良く慣れ親しんだ筈の此の珈琲､時折懐かしい味が為るのは如何云う心理が働いて居るのだろうか｡特に其の様な時は無性にミルクや砂糖を只管投入為たく成って仕舞う──…はてさて､此れは只の疲労が糖分や甘味を欲して居る丈なのか｡懐古に浸ろうと為て居るのか｡何方なのかは俺自身知る由も無いが､まァ…良い事なのだろう｡飲み終えた後の一息が然う告げて居るのだからね｡( マグカップ底僅か残滓液体一瞥為ては細長い吐息漏出｡ )

　なンだ..古巣に帰りたいのかい?Dr. 其ならばこのランプを貸し与えようとも.此のランプの此処..此処に血を一滴垂らす丈で其奴の記憶の片鱗が写し出されるのサ. 此の様な摩訶不思議な道具は遣いたく為らないかい? ──おッと..自己紹介が遅れたねェ.僕はロキ..如何にも呼んで呉れ給えよニンゲ..否.君は果たしてニンゲンかな..俺には判らないや..(物音立てず背後に立てば彼の首筋横切るように黒蛇が小さな灯籠咥えて目前へ. 饒舌に商談の真似事始めれば今気付いたとでも言う様に名を名乗りて微笑.)

嗚呼､古巣…古巣か｡其の質問に対しての答えならばNoさ､何分此の記憶を保持為た儘過去を覗くと成ると…全く以て此れではロマンチストじゃあないか｡但し血を垂らす丈で自身の過去の片鱗を覗き見る事が出来る其のランプには興味が有る…何の様な仕組みで動いて居るのか､此の血液は生まれた時から現在迄でサイクルが発生為て居るにも関わらず視る事が出来るのだろう?｡ならば其れは君の言う通り摩訶不思議と言わざるを得無い訳だが…先ずは何の変哲も無い動物の血を垂らすと如何成るのか試してみたく成る性でね───謂わば､俺の過去では無く其のランプの方に興味が向いて居る､と言う所か｡御丁寧に如何も､私は其の辺りに跋扈為る人間と云う認識で問題は無いとも｡ま､此方も好きに呼んで呉れ給え…此方も好きに呼ばせて貰うさ｡…然うだ､此の様な有事の際には何か対価が必要だったり為るのだろうか､生憎と苦い珈琲か甘ったるい珈琲しか無いのでね｡使用後に命を寄越せと言われても困る身としては先に御提示願っても良いだろう?｡( 黒蛇の存在認知為た直後には既に眼差し矛先灯籠据え背後の存在正体暴く事無く､かと言って手を出すでも無く無動作以て回答提示｡ )