創作系総合板

登校中にトラックに跳ねられた貴方は再び目を覚ますと、中世ヨーロッパ風な城のベッドで目を覚まし、体を拭きに来たお世話係に目撃されて王様に会う事に
王様が待つ大広間に連れて行かれると、玉座に座る初老の男性は杖をついて立ち上がっては貴方へ近寄り
「おぉ、覚醒者よ、貴公の目覚めを我々は待ち望んでいた、是非とも我々に力を貸してほしい」と告げて来た
王国騎士団の団長に案内され、連れていかれた先に貴方を待っていたのは体長10m程の人型ロボット兵器であった

クラウ・ソラス/全長8m/グリセント王国北部の領地にて発掘されたマシン兵器でそれより前に発掘されたルーゲインより高度な技術で製造されていたらしく起動する事すら出来ていなかったが、貴方の目覚めに応えるように起動、以後貴方の専用機となる/ルーゲインと同じく騎士のような見た目の本機であるが戦闘時には周囲に微粒子を生成、それを振動させる事で敵機からの銃火器の軽減を実現しており、さらに背面スラスターもルーゲインに比べ小型だが、微粒子の圧縮によって飛行しているらしく飛行距離、飛行可能時間ともに高い/武器は大剣だが、ビーム砲も内蔵しているらしく砲身展開からのフルチャージ一撃で地形を変化させてしまう程の力を持つ

ヴァルツェル/全長12m/隣国ナードゥのイドラッドに次ぐマシン兵器で偵察部隊の調べでは発掘作業が行われていないためイドラッドの改良型をナードゥが開発したのではないかと噂されている/人型に近いが重武装型らしく自走砲的側面が強い/武装は腕部ガトリング、8連装ミサイルポッド、肩部装填式破城砲

ヴァルキル/全長10m/同じくナードゥのイドラッドに次ぐマシン兵器でこの機体も出処は不明であるがヴァルツェルとの連携を意識して開発されている/人型に近いが脚部は肉食動物を意識したような形状をしており、さらに暗視カメラも搭載しているため奇襲や夜襲を得意とする/武装は腕部双剣、腰部スタンワイヤー、腕部拡散弾

「グリセント王国」
グリセントは炭鉱都市で石炭発掘により経済を回す地区であったが、鉄鉱石の発見と北側の豊かな森林資源により鉄の輸出産業へと乗り出し、十分な資金や人を手に入れ、100年前に建国
ルーゲインなどのマシン兵器の発掘もされ、軍備も増強されたように見えるが主な輸出先である西側連合諸国に実権を握られているのが現状であり、現国王はこれを覆そうとして、隣国を取り込もうとしている

「ナードゥ」
グリセントがまだ炭鉱都市だった時に東側の島国から希望者を募り、グリセントの炭鉱産業を増強した貴族達が統治していた領地であり、豊かな水資源により安定した小国であったが、近年はグリセントからの動きを察知し、東側諸国と軍事連携を結ぼうとしている。

「ヴァルハラル」
グリセント王国とナードゥの北部の森林地帯に住む盗賊部族、難民の総称である、ナードゥの一部貴族によって連れてこられ、過酷な労働を強いられ逃げ出した東側諸国の民がほとんどであり、逃げ出した先でも森林資源確保のためグリセント王国から領地侵略の罪を着せられ幾度となく集落を破壊されて来たため、グリセントへの恨みが高まり武装集団が現れ防衛線を引くようになった。

「諸君、我々は一体何者であるか答えられる者は居るか」

グリセント王国軍人が整列し、その周りで剣を構えるルーゲインが並ぶ中、壇上に上がったグリセントの王であるクシャル国王は兵士たちに問いかけた。

「我々はグリセントを築き上げて来た勇ましく懸命な者達の血を引く、誇り高き人間である……しかし！その勇ましさを！懸命さを！長き歴史の中で侮辱して来た者達が居る！」

国王は声高らかにして戦士たちに戦うべき敵が何をしてきたのかを叫ぶ、そして、戦うべき敵の正体「ナードゥ国民の半数を占める貴族達である！」と続けて叫ぶ

「彼らは自分たちの功績かのように我々の先祖から搾取した鉱物資源で私腹を肥やし、我々の先祖を鉱山で動く部品として見下し、先祖の仲間や友が倒れた時は虫のように蔑んだ奴らを、我々は許す事が出来るだろうか！否！許されるものでは無い！」

兵士たちは国王の演説を聞き、戦うべき敵を恨む

「我々はこの戦いに勝って初めて、侮辱を振り払った勇ましく誇り高き血を引く人間になる事が叶うのである！」

国王の叫びに兵士たちは腕を上げ雄叫びを挙げ、ルーゲインは剣を天へと掲げる、これから始まる地獄を前に兵士たちは希望を抱いて向かって行くのである

クシャル国王/グリセント2代国王で生涯をかけてグリセントの国土を広げ、西側連合国に認められる程にまで国を発展させたが、初代国王の苦悩を最も近くで見ていたため、ナードゥの貴族や軍事力で交渉を進める西側連合の大国への対抗手段であり交渉のカードとして自国の機兵軍を増強する事に力を注いでいる/娘と妻が居るが国王であり主導者である事を選んだため、顔を合わせることがない

シュバルデ団長/グリセント王国騎士団の団長であり、新設された機兵隊の隊長でもある/元々グリセントの騎士の家系で基本的に高圧的な態度を取る事が多い/貴方の事は信用しておらず「反旗を翻せば首を跳ねる」と真顔で言うので本心らしいが、野心家でもあるため、貴方を利用して軍事国家へと国を翻す事も考えている

メディナ姫/グリセント王国の姫君で父であるクシャル国王が推し進めようとしているナードゥとの戦争や西側諸国への軍事的な交渉を止めようと密かに動いており、貴方にも父を止めるように手を貸してほしいと思っている/シュバルデの許嫁でもあるが、軍人であるシュバルデをよく思っていない/戦争反対を唱えるがやはり理想主義な面があるため、交渉は難儀している

アルア/貴方のお世話係の女性で元は商人の娘であったが貴方のお世話係を募集しだした頃には店の経営が危うくなっており、家族を守るために、いつ目覚めるか分からない貴方に付きっきりのお世話係に志願し、家族を支え、そのおかげか店の経営は安定しだしたらしい/10歳の時からお世話をして21歳の時に目覚めたが妙な愛着が湧いたらしく貴方や王様から任を解かれるまではそばに居るつもりらしい

type-X/西側諸国の上空にて飛行中の未確認機兵を目撃、西側諸国連合軍は迎撃を試みるも特殊な装甲により弾かれてしまい、航空機兵「ユーゲル」を用いた航空戦を仕掛けるも攻撃は通じず、逆にビーム兵器のようなもので撃墜されてしまう
西側諸国連合軍はこの未知の機体を「type-X」と呼称し、捕縛もしくは破壊すべく行動に移り始めている

ユーゲル/全長18m/西側諸国連合が保有する航空戦用機兵で、航空機から発展したため人型と呼ぶのは難しく、脚部とマニュピレーターを有する大型の航空機と呼ぶべきであろう/武装は腕部ガトリング砲、左腕に高電圧スタンアンカー、Mark7追尾ミサイルを6門有する

セルク/171cm/E/18歳/ヴァルハラルの族長の娘で、赤の機兵隊のリーダー的存在である/元はグリセント北部の農村に暮らす中立地域の出身だがグリセント軍からの事実的な侵略を受け、ヴァルハラルに所属するようになる/グリセントを恨んでおり、諜報部隊も指揮しているためクラウ・ソラスと主人公の強奪作戦を決行する/性格は男勝りで仲間には義理堅く面倒見は良い

セルク専用リズック/全長6m/イドラッド以外にもルーゲインのカメラを流用したため夜戦なども可能になり、腰部に装備されたソナー発信機を木に巻き付ける事で仲間のリズックに敵の位置を知らせることが出来る/肩と足を赤にペイントし、赤の機兵隊としての働きを示す